【絵本】かいじゅうたちはこうやってピンチをのりきった|精神科ドクター監修!怖がりやさんの対策法

児童書・絵本ブログのナギブックです。
今回は「かいじゅうたちはこうやってピンチをのりきった」をご紹介します。

かいじゅうたちはこうやってピンチをのりきった
● 1番おすすめの年齢:4歳後半~5歳後半
● 1ページの文章量:平均10行~15行(ページによってバラバラ)
● ひらがな・カタカナのみ
※個人の主観・調査なので正確性は保証できません
※もちろん上記年齢以外でも楽しめます!

怖いものがある怪獣たち

高い所が怖い、注射が怖い、
人前が怖い、暗い所が怖い…

怖いものがある怪獣たちが、
それと向き合う状況になった時に
どうやってピンチを乗り切るかが
描かれています。

怪獣たちはそれぞれの方法で
一応ピンチを乗り切りますが、
「ピンチを乗り切ったのではなく
逃げただけでは?」と気づきます。

そこで怪獣たちは、
どうして怖い気持ちになるのか考えます。

その結果、
「怖くなる時はゾワゾワしたやつが来る」
「全部ゾワゾワのせいだ」という
結論に達します。

すると、ゾワゾワを具現化した
『ゾワゾワちゃん』が現れます。

そして「ゾワゾワちゃんと仲良くなれば
うまくやっていける」ということを
教えてくれます。

無理に追い出すのではなく、
ゾワゾワちゃんがまだ小さいうちに、
よく見て仲良くなることが
大切だと言います。

ゾワゾワちゃんは
危険を教えてくれる存在でもあるのです。

不安や恐怖とうまく付き合うには

「不安や恐怖をなくしたい」
「弱虫を直して強くなりたい」
そう思う怪獣もいますが、
怖がる気持ちは悪い物ではありません。

不安や恐怖があるからこそ、
私たちは危険なことはしないので、
不安や恐怖は
私たちを守ってくれているとも言えます。

それに1つの不安や恐怖を
追い出したところで、
怖いものはたくさんあるので
キリがありません。

だから、不安や恐怖が出てきたら、
追い出そうとするのではなく、
受け入れることが大切です。

…というようなことが、
子ども向けに分かりやすく
描かれています。

あとがきは
監修の精神科医さんが書いていて、
さらに詳しく説明されています。

また、物語の最後の方に
たくさんの怪獣が出てきて
それぞれの怖いものが
一緒に書かれています。

「間違ったことを言うのが怖い」
「ニュースが怖い」
「恋をするのが怖い」など
なかなか細かく設定されています。

「かいじゅうたちはこうやってピンチをのりきった」

作:新井洋行
監修:森野百合子
出版社:パイインターナショナル

絵は基本モノトーンで
黄色がアクセントになっていて
いい感じです。

今のところシリーズかは不明なのですが、
「かいじゅうとドクターと取り組む1」と
記載されているので、
シリーズものなのかもしれません。

新刊に期待です。

以下、雑記

怖がりなので
なかなかこの絵本はおもしろかったです。

私はせまい個室などが怖いので
閉所恐怖症だと長年思っていたのですが、
スキューバダイビングに行った時も怖くて、
海は広いのになぜ?と思い
自分の気持ちをよく観察してみました。

すると、せまい所が怖いのではなく、
「自分の意志ですぐ出られない」から
怖いということが分かりました。

せまいトイレでも
上にスペースがあると怖くないけど、
(本気になれば上から出られるから)
ぴったり閉じていると怖いです。

スキューバは水深数十メートルから
すぐに地上に戻るのは難しいので、
だから怖かったのかと納得しました。

この件について考えすぎていた頃は、
電車に乗るのも少し怖くて、
軽い病気みたいになっていました…。

認知行動療法とか、
いろんな本も読みました。

で、結局のところは
まあ確かにこの絵本にあるように
うまく付き合うしかないのかな
とは思います。

「自分はいま怖がっている」と
自覚をして、
収まるのを待つこと。

1度収まったという経験があれば
「あの時は収まったから
今回も収まるはず」と
次回に思うことができます。

専門家ではないので
詳しいことは分かりませんが…。

そして、確かに
絵本にもあるように、
怖いという気持ちがあるからこそ
危険を回避できている部分はあります。

私は元バックパッカーで、
治安の悪い国もいくつか行きましたが、
本気で危ない目に遭ったことは
一度もありません。

ヤバい場所には行かないし(怖いので)
怖そうな人がいたら
別に何もされてなくても
さりげなく逃げます(怖いので)。

思い過ごしや自意識過剰が
大半だったとは思うけれど、
でも1回くらいは
怖がりのおかげでトラブルを
回避できたこともあるのではと
思っています。

ちなみに最近では、
病気になるのが1番怖いです。

おかげで健診などに行きまくり、
一時は心身症(不安神経症)の
手前だった気がします…。

でもこれも、
おかげでちゃんと健診に行けてるから
悪いことばかりではないし、
うまく付き合っていければと思います。

それに、たぶん私は
病気が怖いんじゃなくて、
「病気になって子を残して死ぬこと」
が怖いのだと思います。

閉所恐怖症の時と違って、
これは分かったからといって
対策もできないのだけど、
不安や恐怖とうまく付き合うことは
きっとできるはず。

怖いのは仕方ない。
私は病気になるのが怖い。

だから
「子どもが好きだから死にたくないんだ」って
『ゾワゾワちゃん』と会話ができれば
いいなと思っています。

かいじゅうたちはこうやってピンチをのりきった
● 1番おすすめの年齢:4歳後半~5歳後半
● 1ページの文章量:平均10行~15行(ページによってバラバラ)
● ひらがな・カタカナのみ
※個人の主観・調査なので正確性は保証できません
※もちろん上記年齢以外でも楽しめます!

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