【絵本】ねこのジョン|まわりと違っても気にしなくていい

児童書・絵本ブログのナギブックです。
今回は「ねこのジョン」をご紹介します。

ねこのジョン
● 1番おすすめの年齢:4歳半~5歳前半
● 1ページの文章量:平均8行~10行
● ひらがな・カタカナのみ
※個人の主観・調査なので正確性は保証できません
※もちろん上記年齢以外でも楽しめます!

猫の家族の中で育った犬

「ねこのジョン」というタイトルですが、
表紙の2匹のうち
どちらがジョンだと思いますか?

正解は、左の犬がジョンです。
どう見ても犬なのに
なぜ「ねこのジョン」なのでしょうか。

ジョンは捨てられていたところを
猫のお母さんに助けられて、
猫のきょうだいと一緒に
育てられます。

他の4匹のきょうだいはもちろん猫です。

ジョンは自分のことを
猫だと思って大きくなりますが
成長するにつれて
他のきょうだいとは違うことに気づき、
きょうだいたちにも指摘されます。

それを気にしたジョンは家出をしますが
きょうだい猫のリズがついてきます。
リズはジョンを励ましますが、
ジョンの気持ちは晴れません。

そこで2匹はアヒルに出会います。

アヒルはガーガーとしか鳴けないし
空も飛べないので、
ジョンの悩みは小さいものだと言われます。

気にしないことに決めたジョンは
家族のもとに帰ります。

最後は、ジョンはとても大きくなって
立派な犬になります。

どう見ても犬ですが、
ジョンはちっとも気にしていません。

「ねこのジョン」

作:なかえよしを
絵:上野紀子
出版社:金の星社

まわりと違っても気にしなくていい

序盤は「みにくいアヒルの子」と
似たような展開です。

でも「みにくいアヒルの子」は、
まわりと違っていたアヒルが
「美しいとされている存在」である白鳥に
なって見返すという話です。

「ねこのジョン」はそうではなく、
別にこの世界では
猫より犬が美しいわけでもないし、
ジョンはジョンのままです。

みんなと違っていた幼いジョンは、
美しくなるわけでもなく
そのままジョンとして大きくなるけれど、
自分自身もまわりも
それを受け入れられるようになる…
そんな物語です。

そして、その過程には
ずっとリズが味方でいてくれました。

多様性や自分らしさを大事にする、
今の時代にぴったりの絵本ですが、
初版は1979年に刊行されていることに
驚きです。

ちなみに、作・絵の
なかえよしをさんと上野紀子さんは
絵本「ねずみくんのチョッキ」の
コンビでもあります。

以下、雑記

メッセージ性のある絵本です。

子どものうちに
「違ってもいい」ということは
分かってほしいので、
とてもおすすめの絵本です。

自分が違っている時はもちろん、
自分がきょうだい猫の立場に
なることもあると思うので、
違っている人を受け入れられるように
なってほしいです。

いや「受け入れる」というよりは、
違っていることを
自然に当たり前に思えるのが
1番だとも思います。

(…ということを
12支キッズの時も書きました)

話は変わりますが、
この絵本ではアヒルが
「ジョンは自分に比べたらマシ」
という内容のことを
言うのが少しひっかかっています。

個人的には、
不幸比べは相手に失礼な気はします。

確かにアヒルに比べたら
ジョンはマシかもしれないけど、
ジョンはジョンで深く悩んでいます。

例えば、
母親を亡くして悲しんでいる人に
「私なんて両親亡くしたから
自分に比べたらマシ」と言われても
慰めにはなりません。

私は、人がどう言おうが
「自分がつらいんだからつらい」
でいいとは思います。

でもこの絵本では
アヒルの言葉がジョンには
良いように作用したので、
そのあたりは人それぞれなのかもしれません。

「宇宙から見たらどうでもいい」
という言葉を若い時によく聞いたけど、
それもまたその通りだと思います。

ねこのジョン
● 1番おすすめの年齢:4歳半~5歳前半
● 1ページの文章量:平均8行~10行
● ひらがな・カタカナのみ
※個人の主観・調査なので正確性は保証できません
※もちろん上記年齢以外でも楽しめます!

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