【絵本】くすのきだんちシリーズ|安心して読み聞かせできる優しい世界

児童書・絵本ブログのナギブックです。
今回は「くすのきだんちシリーズ」をご紹介します。

くすのきだんちシリーズ
● 1番おすすめの年齢:3歳後半~5歳前半
● 1ページの文章量:平均12行~15行
● ひらがなのみ(カタカナはふりがな)
※個人の主観・調査なので正確性は保証できません
※もちろん上記年齢以外でも楽しめます!

性格は違うけど仲の良い住人たち

大きなくすの木が
まるごと団地になっている、
「くすのきだんち」が舞台の物語です。

くすのきだんちは10階建てです。

1~10階までには
様々な動物たちが住んでいて、
地下には管理人のもぐらが住んでいます。

6階には、りすの経営する
レストランもあります。

7・8階は空室ですが、
シリーズの最初の2作で
新しい住人が入って満室となります。

かけすの子どもたちから
ふくろう・モモンガのおじいちゃんまで
みんな仲良く楽しい団地です。

3作目以降は、
住人たちの心あたたまる交流のお話、
穏やかな日常のお話です。

どのお話も優しくて、
子どもに読ませてもいいかなどと
考えずに読み聞かせできるシリーズです。

季節をテーマにした作品も多く、
雪が降ったり
秋祭りに行ったりと
移り変わりを楽しむことができます。

そして、くすのきだんちは
建物も素敵です。

外観は大きなくすの木で
自然の美しさを感じ、
内装はステンドグラスなどがあり
レトロで雰囲気があります。

隅々まで注目してみてください。

シリーズは12冊

シリーズは下記の12冊です。※2023/4/4現在

作者の武鹿悦子さんは
1928年生まれなので、
最新刊「くすのきだんちのひ・み・つ」の
刊行時で94歳です。

1~2年に1冊は出ているので、
まだ新刊が出てほしいなと思っています。

「くすのきだんちは10かいだて」
「くすのきだんちへおひっこし」
「くすのきだんちはゆきのなか」

「くすのきだんちのコンサート」
「くすのきだんちのなつやすみ」
「くすのきだんちのあきまつり」
「くすのきだんちのあめのひ」
「くすのきだんちのおきゃくさん」
「くすのきだんちのねむりのいす」
くすのきだんちのおとなりさん
くすのきだんちはサン!サン!サン!
くすのきだんちのひ・み・つ」

最初の2冊は住人が増える話なので
まず初めに読んでください。

他の話は独立しているので
バラバラで読んでも問題ないですが、
いちおう刊行順に読むことをおすすめします。

特におすすめの作品

どれもおもしろいですが、
特におすすめの作品を3冊ご紹介します。

「くすのきだんちへおひっこし」

作:武鹿悦子
絵:末崎茂樹
出版社:ひかりのくに

シリーズ2作目、
空室が埋まって
住人が全員そろう時のお話です。

偶然くすのきだんちを見つけたかえるは
もぐらに中を見学させてもらいます。

大きくて、中も素敵な団地だから、
かえるは住みたいと思いますが、
空いているのは8階だけ。

階段がしんどいので
住むのはあきらめます。

ところがかえるの不注意で
階段から転落し、
1日くすのきだんちに泊まって
看病してもらうことになります。

団地のみんなに優しくしてもらい、
くすのきだんちが好きになったかえるは、
少し階段がしんどくてもいいやと思い、
8階に入居することになるのでした。

看病が本職の
うさぎの看護師さんはもちろん、
音楽家のきつねなども
かえるのために自分にできることを
やっているのが素敵です。

みんな優しくて
当たり前のように助け合う、
くすのきだんちの住人の
人柄がよく表れている作品です。

かえるが入居を決めたのも納得です。

次のおすすめはこちらです。

「くすのきだんちのコンサート」

作:武鹿悦子
絵:末崎茂樹
出版社:ひかりのくに

嵐の夜、くすのきだんちに
渡り鳥たちが転がり込んできます。

住人たちは、びしょぬれの彼らを
優しく迎え入れて
あたたかいおもてなしをします。

そのお礼に、渡り鳥たちは
くすのきだんちのレストランで
コンサートを開きます。

渡り鳥たちは合唱団だったのです。

素晴らしい歌を聞いた後、
もう我慢できないと住人たちも
歌いだし、最後はみんなで大合唱。

翌日、渡り鳥たちは旅立ちます。

住人たちは、楽しかったから
また合唱をやりたいと話しています。
渡り鳥たちは素敵なお土産を
残していったのでした。

突然お客さんが来て、
みんなでおもてなしをして
みんなで楽しいことをする…
まさに共同生活の醍醐味のような作品。

歌っている姿が本当に
イキイキと描かれていて、
声が聞こえてきそうです。

ラストは最新作のこちらです。

「くすのきだんちのひ・み・つ」

作:武鹿悦子
絵:末崎茂樹
出版社:ひかりのくに

かけすの子どもたちが
袋を大事そうに持っています。
中身は「秘密」で教えてくれません。

みんなに中身を訊かれて
「秘密」と答えるのを楽しんでいます。

そんなかけすの子どもたちも
もぐらには秘密を見せることにします。
中身はどんぐりでした。

子どもたちの秘密を知ったもぐらは
代わりに「くすのきだんちの秘密」を
教えてあげます。

くすのきだんちの秘密は、
たくさんの蝶の子どもを預かって
葉っぱや枝で守っていることでした。

その後、かけすの子どもたちは
どんぐりを埋めて
芽を出すのを待つことにします。

どんぐりと蝶、
かけすの子どもたちは
春になるのが楽しみになるのでした。

もうすぐ春が来るのを感じたさるが
「ああ かえるくんも目を覚ますなあ」
と思うところで
なぜかジーンときてしまいました。

自然に友達のことを思えるって素敵です。

ちなみに表紙をよく見ると
かえるが寝ている姿が描かれています。

裏表紙では春になっています。
かえるも目を覚ましたことでしょう。

以下、雑記

素敵な住人たちと木の家で暮らす…
絶対楽しいに決まってますね。

くすのきだんちに住んでみたいです。

(団地じゃなくてマンションでは?
と思うけどそれは置いておきます)

ただ私は実際にここに住んだら
うまくやっていけるかは心配です。

昔、友達と3人で
ルームシェアをしていました。

楽しかったけど、思ったよりは
3人で何かするってこともなく
わりと個室にいることも多かったです。

友達のことは好きだったし
気を遣うような仲でもなかったけど、
基本的に他人と住むのは
向いていないということが分かりました。
(本当に楽しかったのですが)

ルームシェアではなくて
団地のように部屋が分かれている方が
ほど良い距離感で良いのかもしれません。

いや、でも今でも玄関出て
近所の人が外にいたら
ちょっと避けてしまうしな…

近所はみんな良い人だから、
仲良くなりたいし話したいんだけど
でも話したくない、という
矛盾した状態です。

人間関係の中間部分が苦手です。

初対面の人と話すのも
仲の良い友達と話すのも楽しいけど、
仲良くなっていく過程が苦手です。

友達ほしいけど過程が嫌なので、
それこそ絵本の「ともだちや」みたいに
売っていたらラクなのになと思います。

そんなこと言っちゃいけないのでしょうけど。

めんどくさい人間なので、
仲の良い友達は
「誰でも受け入れる性格の良いタイプ」
が多いです。

優しくて良い人なので
私とも友達でいてくれるのです…。

まさにくすのきだんちの住人です。

そう思うと、やっぱりこの団地なら
私でもうまくやっていけるかも。

そんな懐の深さを感じる、
本当に素敵な団地です。

くすのきだんちシリーズ
● 1番おすすめの年齢:3歳後半~5歳前半
● 1ページの文章量:平均12行~15行
● ひらがなのみ(カタカナはふりがな)
※個人の主観・調査なので正確性は保証できません
※もちろん上記年齢以外でも楽しめます!

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