【絵本】12支キッズシリーズ|「いろんな子がいる」を学ぶ園生活

児童書・絵本ブログのナギブックです。
今回は「12支キッズのしかけえほんシリーズ」をご紹介します。

12支キッズシリーズ
● 1番おすすめの年齢:3歳~4歳
● 1ページの文章量:平均3行~7行
● ひらがな・カタカナのみ
※個人の主観・調査なので正確性は保証できません
※もちろん上記年齢以外でも楽しめます!

十二支の動物が通う園

「12支キッズのしかけえほんシリーズ」は
「じゅうにしえん」という園が舞台です。
(保育園か幼稚園かは不明)

全12冊で、主人公は十二支の動物たち。
主人公は毎回変わります。

自信のない「ねずみくん」
あわてんぼうの「うしちゃん」
えらそうな「とらくん」
優等生タイプの「いぬくん」

…などなど、いろいろな子がいます。

十二支の12匹の動物と、
「ねこちゃん」を合わせた13匹が
クラスメイトです。

ちなみにねこちゃんが
主人公のお話はありません。

どの物語も、子どもたちが
その性格ゆえに問題にぶつかり、
それを解決するまでを描いた作品です。

読む方も
「自分ならこんな時どうする?」と
考えながら読むといいかと思います。

シリーズは12冊

シリーズは下記の12冊です。

「うさぎちゃん ともだちできた」
「ねずみくん ぼくもできるよ!」
「いのししくん おばけへいきだもん」
「たつくん おむかえドキドキ」
「うしちゃん えんそく わくわく」
「とらくん おれさま さいこう!?」
「へびちゃん おしゃべり だいすき!」
「さるくん まかせて まかせて!」
「いぬくん ぼくは いいこだから…」
「うまちゃん かけっこなら まけないもん!」
「とりちゃん せかいいちの おべんとう」
「ひつじちゃん みんなに いいおかお」


1冊だけでも面白いけど、
シリーズで読むからこそ
「いろいろな子がいる」ことが分かるので
ぜひシリーズで読んでいただきたいです。

実際の園もいろんな子がいて、
それゆえにトラブルもあるけど、
いろんな子を理解して
仲良くなれたら楽しいですよね。

入園準備にもおすすめです。

▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧

表紙や裏表紙の裏面もおもしろいです。
12冊とも共通です。

表紙の裏面には、
みんなが名前を呼ばれて「はい」と返事を
しているところが描かれています。

「はい!」と元気な子や
「は~い~」とやる気のない子など
ここでもキャラ設定が分かります。

裏表紙の裏面には、
十二支の成り立ちが書かれています。
(皆で競争してねずみがズルして…
という有名なやつ)

まず「十二支が何か」を知らない場合は
裏表紙の裏面から読むといいかもしれません。

ちなみに「しかけえほん」と書いてますが、
しかけはおまけ程度です。
飛び出す絵本などではありません。

ルールを破ってしまった優等生

「いぬくん ぼくは いいこだから…」

作:きむらゆういち
絵:ふくざわゆみこ
出版社:ポプラ社


1番好きなのは、いぬくんのお話。

いぬくんは自分にも他人にも厳しく、
ルールを守ることを重視する
優等生タイプの子です。

「○○しちゃダメだよ!」と
お友達にも注意するし、
正論なんだけど融通が利かない性格。

たぶんどこの園にも
1人はいるんじゃないでしょうか…。

そんないぬくんが
うっかりルールを破ってしまうけど、
その時に先生が言った言葉が素敵。

「思っていたことと
違うことになるのは、誰にでもあるよ。
みんなにも、いぬくんにもね。

その時どうするか、を
考えられたらいいね」

以下、雑記

「いろんな人がいるからね」
「いろんなお家があるからね」
と私は子どもによく言います。

もともと口癖なわけではなくて、
意図的に口癖にしています。

多様性だとか
相手を認めるとか尊重するとか、
そういうことを頭で考えるようになる前に、
感覚として「いろんな人がいる」ことを
知っておいてほしいです。

「いろんな人がいる」ということを
当たり前という前提で生きてほしいです。

私自身はそういうのが苦手な部分もあって
意識して「いろんな人がいる」と
思うようにはしていますが、
やはり生きづらい部分はあります。

それこそ、いぬくんのように
ルールを破る人に妙に怒ってしまったり。

もちろんルールは守る必要はあるけど、
でも根底には
「自分と異なるものが嫌い」という
気持ちがあるような気がします。

別に好きになる必要はないのだけど、
でも「異なるものがそこに存在している」
ということを
もっとサラッと受け入れられたら
いいなとは思います。

好きとか嫌いとかじゃなくて
「ああ、うん。違うね」
「異なるものが存在しているね」
と、フラットに受け入れられたらと。

絶対にその方が人付き合いも
ラクだし楽しいし、
自分も「いろんな人」の1人だと思えれば、
自分らしく自由に生きられる気がするのです。

12支キッズシリーズ
● 1番おすすめの年齢:3歳~4歳
● 1ページの文章量:平均3行~7行
● ひらがな・カタカナのみ
※個人の主観・調査なので正確性は保証できません
※もちろん上記年齢以外でも楽しめます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました