【絵本】うれしいさん かなしいさん|前からも後ろからも読めて真ん中で出会う

児童書・絵本ブログのナギブックです。
今回は「うれしいさん かなしいさん」をご紹介します。

うれしいさん かなしいさん
● 1番おすすめの年齢:3歳
● 1ページの文章量:平均6行~8行
● ひらがなのみ
※個人の主観・調査なので正確性は保証できません
※もちろん上記年齢以外でも楽しめます!

泣いたり笑ったりを繰り返す

くまのような形の主人公。

「あるところにうれしいさんがいました」
で物語は始まります。

天気が良くて出かけようとするのですが、
戸に頭をぶつけてしまいます。

すると次のページでは
かなしいさんになってしまいます。

でも、隣のおばさんに
「痛いの痛いの飛んでいけ」をしてもらい、
また次のページでは
うれしいさんになります。

その後も、パンをもらって
うれしいさんになったり、
パンを取られてかなしいさんになったり
…を繰り返して最後は公園へ向かいます。

最後と書きましたが、
この時点でまだページは
半分残っています。

主人公が公園に着く前に、
本をひっくり返してみましょう。

「うれしいさん かなしいさん」

作:松岡享子
出版社:東京子ども図書館

前からも後ろからも読める本

本をひっくり返すと、裏には
「かなしいさん うれしいさん」という
タイトルが書かれています。

主人公はさっきと同じようなくまの形です。

「あるところにかなしいさんがいました」
で物語は始まります。

同じように、
本が届いてうれしいさんになったり、
悲しいお話だったのでかなしいさんになったり
…を繰り返して最後は公園へ向かいます。

真ん中の公園のページで
2人は会います。

一緒にパンを食べて
一緒に本を読んで、
2人ともうれしいさんになります。

公園には他にもたくさん来ていて
うれしいさんでいっぱいです。

シンプルながらも
表情豊かな絵がとてもかわいいです。

ちなみにこの絵本は、
東日本大震災の後に
復興支援のために作られたそうです。

以下、雑記

うれしいさんになったり
かなしいさんになったり、
この絵本ほど極端ではなくても
現実もこんな感じですよね。

ある意味それは
健全で自然なことだと思います。

喜怒哀楽のうち
「怒」「哀」は悪とされがちです。
でも私はその2つを否定せず
平等に扱いたいです。

私は怒るし、
私は悲しみます。

怒り狂ったり悲観的になったりは
したくないけど、
正しく怒って悲しみたいです。

うれしいさんになったり
かなしいさんになったりして
生きていきたいです。

うれしいさん かなしいさん
● 1番おすすめの年齢:3歳
● 1ページの文章量:平均6行~8行
● ひらがなのみ
※個人の主観・調査なので正確性は保証できません
※もちろん上記年齢以外でも楽しめます!

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