児童書・絵本ブログのナギブックです。
今回は「しっぱいなんかこわくない!」をご紹介します。
しっぱいなんかこわくない!
● 1番おすすめの年齢:5歳~6歳
● 1ページの文章量:平均8行~12行
● ひらがな・カタカナのみ
※個人の主観・調査なので正確性は保証できません
※もちろん上記年齢以外でも楽しめます!
エンジニアになりたい女の子
エンジニアになりたいロージー。
小学校の教室ではおとなしくしていますが、
家に帰るとガラクタでいろいろな物を作ります。
エンジニアの夢を秘密にしている理由は、
以前作ったものを他人に笑われたからでした。
ある日、大叔母さんが遊びにやってきます。
空を飛びたいというおばさんの夢をかなえるため、
ロージーは空飛ぶメカの
「チーズコプター」を作りますが、
少しだけ飛んで墜落してしまいます。
失敗したと落ち込むロージーに
おばさんはこう言います。
「墜落する前…チーズコプターは飛んだのよ!」
「今の失敗は大成功!
さっさと次にとりかかりなさい」
そこでロージーは思います。
「私はこれからもたくさん失敗するかもしれない。
でもそれは本当の失敗じゃない。
本当の失敗は、夢をあきらめた時、
続けることをやめた時にやってくるものなんだ」と。
そしてその後、ロージーは
チーズコプターを改良し続けるのでした。
学校のクラスでも、みんないろいろな物を作って
いろいろな失敗をします。
そのなかでロージーはイキイキしています。
もう、失敗なんか怖くないのです。
「しっぱいなんかこわくない!」
作:アンドレア・ベイティー
絵:デイヴィッド・ロバーツ
訳:かとうりつこ
出版社:絵本塾出版
作中には、
空を飛ぶことに挑戦して
少しずつ成功していった
女性たちの歴史が出てきます。
みんな失敗しても
諦めなかった女性ばかりです。
女子を応援する三部作
お話としては別物なのですが、
他に2冊、シリーズとして出版されており、
全部で三部作となっています。
「しっぱいなんかこわくない!」
「せかいはふしぎでできている!」
「ちいさなこえがみらいをかえる!」
3冊とも女の子が主人公で、
自分の夢や信念を大事にして
行動するお話となっています。
物語は繋がっていませんが、
主人公の3人の女の子はクラスメイトのようで、
それぞれの作品にチラッと出てきます。
2作目はこちらです。
「せかいはふしぎでできている!」
作:アンドレア・ベイティー
絵:デイヴィッド・ロバーツ
訳:かとうりつこ
出版社:絵本塾出版
科学者を目指す、
好奇心旺盛な「エイダ」のお話。
3作目はこちらです。
「ちいさなこえがみらいをかえる!」
作:アンドレア・ベイティー
絵:デイヴィッド・ロバーツ
訳:かとうりつこ
出版社:絵本塾出版
公園を作るために奮闘し、
大人たちをも動かした「ソフィア」のお話。
以下、雑記
「夢中になれることがある」ということは
それだけで素晴らしいこと。
大人になると本当にそう思います。
失敗するしない以前に、
だんだん夢中でやりたいこと自体が
減ってきてしまいました。
(でもこうしてブログを書くのは楽しいので、
それは嬉しいことです)
子どもの頃は
やりたいことがたくさんありました。
そのうちの1つで、
漫画家になりたいと思った時期があったけど、
賞に応募して落選するのがカッコ悪いし
ガッカリしたくないから、応募しませんでした。
次第に漫画には興味がなくなってしまったけど、
でも挑戦していたら
何かが違っていたかもしれません。
失敗が怖かったです。
というよりも、
失敗して笑われたりバカにされたりするのが
怖かったのかもしれません。
他人に話さなかったとしても、
自分で自分のことを
カッコ悪いと思ってしまうのが
怖かったのかもしれません。
なぜ人は失敗を恐れるのでしょう?
失敗するとケガをするような
スポーツなどならまだ分かるけど、
発明や漫画で失敗しても
肉体的ダメージはありません。
失敗が怖いのではなく、
心が傷つくのが怖いということでしょう。
ではなぜ心が傷つくのでしょう?
それは失敗がダメなものだと
思っているからです。
ロージーの大叔母さんのように
「墜落する前…チーズコプターは飛んだのよ!」
「今のは大成功!」
と思えたら、心は傷つかないのかも。
「失敗」ではなく、
成功までの「過程」なのです。
しっぱいなんかこわくない!
● 1番おすすめの年齢:5歳~6歳
● 1ページの文章量:平均8行~12行
● ひらがな・カタカナのみ
※個人の主観・調査なので正確性は保証できません
※もちろん上記年齢以外でも楽しめます!
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