【絵本】ドラゴン、火をはくのはやめて!|気候変動に抗議した子をイメージしてできた物語

児童書・絵本ブログのナギブックです。
今回は「ドラゴン、火をはくのはやめて!」をご紹介します。

ドラゴン、火をはくのはやめて!
● 1番おすすめの年齢:6歳
● 1ページの文章量:平均8〜12行
漢字使用(ルビあり)

※個人の主観・調査なので正確性は保証できません
※もちろん上記年齢以外でも楽しめます!

勇気ある子どもの物語

ある国の王様が、
寒い国を豊かにするために
ドラゴンにお願いをして
火を吐いてもらいました。

最初は、本当に国のためを思って
行動したのだと思います。

でもだんだん
国をもっと肥やすためや
他の国を倒すために、
「火」を使うようになりました。

そして、国は暑くなりすぎて
住むのがつらい場所になりました。

そこで、猫の子どものミュウが
立ち上がります。

そして多くの子どもたちがミュウに賛同し、
自分たちの未来のために、
ドラゴンに火を吐くのをやめてもらうよう
お願いをしに行きます。

「子どもの未来ほど
おもしろいものはないからな」と
ドラゴンは言い、
国の環境は無事に守られたのでした。

「ドラゴン、火をはくのはやめて!」

文:上野与志
絵:ヒョーゴノスケ
出版社:ポプラ社  

実在のモデルの子どもがいた

あとがきによると、この物語は
実際に気候変動に抗議した子どもたちを
イメージして作られたそうです。

おそらくグレタ・トゥーンベリさんと
それに賛同した子どもたちと思われます。

子どもたちの抗議がきっかけで、
地球温暖化対策を進めるよう
大人たちは動き出しました。

この物語自体は
4歳くらいでも楽しめます。

でもせっかくなので、
このあとがきに書いてある
実際の抗議も理解してほしいので
5歳以降あたりがいいかもしれません。

グレタさんの話や温暖化の話も
一緒にできたらいいかと思います。

以下、雑記

抗議は勇気がいるけれど、
ミュウやグレタさんのように
立ち上がれる人でありたいものです。

でも日本の場合は、
そもそも抗議やデモがしにくい環境。

日本だと、
ドラゴンは話を聞きもしないし、
周りの子どもたちも賛同してくれないし、
内心は賛同してる人も遠くで見ているだけ、
という物語になるのかもしれません。

ブルーハーツの歌で
こんな歌詞があります。

爆弾が落っこちる時 何も言わないってことは
爆弾が落っこちる時 全てを受け入れることだ

THE BLUE HEARTS「爆弾が落っこちる時」 作詞:真島昌利

何も言わないってことは
全てを受け入れること、
これは本当にそのとおり。

ミュウやグレタさんのようには
なかなかなれないかもしれないけれど、
でもせめて、
そういう人が立ち上がった時に
自分で考え賛同できる人でいたいです。

自分のために、
子どもたちの未来のために。

ドラゴン、火をはくのはやめて!
● 1番おすすめの年齢:6歳
● 1ページの文章量:平均8〜12行
漢字使用(ルビあり)

※個人の主観・調査なので正確性は保証できません
※もちろん上記年齢以外でも楽しめます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました